MINI BUILDING に TRIANGLE 掲載頂きました。

設計：BE-FUN DESIGN + 松本悠介

和訳文:
愛媛県松山市に建つ木造3層の共同住宅である。 敷地は所謂「へた地」と呼ばれる小さな三角形状の敷地で、利用価値を見いだされずに ずっと街の中に空地として放置されていた場所だった。 今まで、見向きもされずに否定的だった敷地の雰囲気が、建物ができることによって、 楽しげで明るい雰囲気になるような、ここでの活動の風景が建物にあらわれる、そんな 建物をめざした。
必要機能は4住戸、事務所、駐車場といった簡潔な内容であった。 全てを専用スペース(プライベート)としてつくるというよりは、住人同士や近隣住民 との共用のスペース(パブリック)にもなるような、プライベート/パブリックという 明確な線引きのない「私的な公共性/親密な公共性」を持つ場所をつくろうと考えた。
そこで、共用廊下や駐車場を共有のテラスのようなつくりにする事や、それぞれの専用 テラスを周辺環境に対しても開放的なつくりにする事、それらの場所を室内と出来るだ け連続的なつくりとした。
「住む」という活動が室内環境に限定されず、周辺環境も含めて連続的に展開されるこ とで、 住人や近隣住民との活動の風景がこの場所に今までなかった雰囲気をつくり出してくれ ることを期待している。