2016.02.29

オランダの建築雑誌MARK 53に特集掲載頂きました。

オランダの建築雑誌MARKに特集掲載頂きました。
CASA COMPLESSO 設計:BE-FUN DESIGN
ハウス・イソゴ 設計:BE-FUN DESIGN+ 松本悠介
SPIRAL 設計:BE-FUN DESIGN + 松本悠介
りびんぐの家 設計:BE-FUN DESIGN + EANA
アレー・ハウス 設計:BE-FUN DESIGN + タスエス

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“ビジネスを作り出すことが私たちの一番のスキルです。”
BE-FUN DESIGNでは、プロジェクトの獲得・営業は建築を設計することと同じくらい重要であると考えています。

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和訳:
日本の建築設計事務所BE-FUN DESIGNは10m^2より小さい空間のなかでも階段やハシゴを使うことによって、おもしろい空間構成をもつ集合住宅を設計しています。普通の住宅では寝室は天井高が低いことが多いですが、どんなに小さな家であっても、天井裏などに空間が残っており、空間の利用の仕方に改善の余地があります。 遊び心のある空間構成によりこの狭い空間を広く感じさせることができます。
BE-FUN DESIGNのスタッフは、建築設計以外の仕事も手掛けています。プロジェクトの最も重要な部分は、設計段階が始まる前からも発生すると考えていて、その為、仕事のプロジェクトの獲得と事業開発にも努力を費やしています。

-オフィスとしては面白い名前ですね。 あなたにとって建築は一種の遊びだと思っていますか?
BE-FUNの意味としては、オフィスや日常生活を楽しむということです。 私たちは子供の想像力のような純粋で正直なアイデアに基づいて仕事をしようとしています。 BE FUNと書いて頭に浮かぶ言葉は「楽しさ」、「喜び」、「戯れ」、「馬鹿」といった感情です。毎日、現実に起きている生活の問題に取り組みながら、純粋な子供の精神でデザインに取り組んでいます。

-BE-FUN DESIGNの他のパートナーは長谷川勉さんと加藤和美さんですね。3人はどのようにして出会ったのですか?
長谷川と私は同じ京都精華大学の出身で私たち3人は、名古屋にある田村設計で働いていました。そのうち自分たちの技術力を試すために、3人で休日と仕事の後の時間を使ってオープンデザインコンペに参加するようになりました。 店舗設計のデザインコンペは、3人で BE-FUN DESIGNを設立するために必要な推進力となりました。

-BE-FUN DESIGNの使命は何ですか?
景気の悪化は、建築家がただ単に良い建物を設計するという考えは時代遅れであることを示しています。 私たちは、建築家の職業の活動を拡大し、自分達も建築プロジェクトの事業について考え、事業プランを設計する事です。その為、設計段階の前のプロセスが最も重要であると考え、 BE-FUN DESIGNでの設計は全て包括的な事業計画から始まります。計画する敷地や財政などの問題を解決した後でなければ、建築設計を進めません。頭にある様々な考えを構築する為に建築家を必要とし、関わりたいと考える方に向けて私たちは3つの異なるWebサイトでリクエストに応えます。

-それは BE-FUN APARTMET、BE-FUN RESIDENCE+とBE-FUN CLUBについて話していますか?
そうです。BE-FUN APARTMETは、投資の一形態として大家としてビジネスを行う人々を支援するためのWebサイト、BE-FUN RESIDENCE+は、家を購入し、ローンの取得、適切な土地の発見などの助けを必要とする人々の為のWebサイトです。BE-FUN CLUBは、私たちが設計したアパートの所有者、それらのアパートに住む住民、スタッフを対象としたコミュニケーションネットワークです。 私たちは定期的に内覧会や会議、BBQを開催し、BE-FUN DESIGNが設計した入居者の同士の相互作用の促進を図っています。

-建物の管理にこの関心があるのはなぜですか?
私たちが話している賃貸住宅は、日本の古い宿泊システムの現代版です。アパートの建物の一部は所有者の個人宅であり、他のユニットは所有者に収入を提供するためにテナントとして貸し出されています。日本ではこの仕組みを許容する法律がある事によってみんなが家を買うための一つの方法としての可能性を広げています。BE-FUN CLUBで実際行った上祖師谷などのプロジェクトは、このタイプの財政収入方法を利用しています。

-私からみると、あなた達は今の経済危機を乗り切る為のビジネス見つけた賢い若者のように思えます。
現在の国際競争の中で自分のプロジェクトを実現させる為には、現実を見て、単純に建築の設計だけではなく、経済や未来、社会や一般市民の参加なども含めて検討していくことが重要です。BE-FUN DESIGNは、社会で成り立つ建築を提案すること目標にしています。

-これまでのウェブサイトの影響はどうですか?
ウェブサイトを通して人と人の交流が増加しました。イベントを行うのおかげで私たちは賃貸住宅のオーナーと現在も連絡を取り合っており、彼らの物件の入居者ともコミュニケーションをとることで新しいビジネスへと繋げています。

-このコミュニティのアイデアをより詳しく説明できますか?
例えば上祖師谷の長屋の場合は、オーナーと入居者だけではなく、その友人もBBQなどのイベントの集まりに参加することでき、それによって徐々に人の輪が広がっています。 その結果、祖師谷の長屋の入居者は近所の他のイベントにも招待されています。 建築家が設計した建物に住むのが好きな人は、なんとなく似た考え方を持っていたりして、同じ趣味・嗜好を共有しています。それによって祖師谷の長屋はかなりうまく機能する一種の“マッチングサービス“を備えた機能となっていると信じています。

-現在、日本ではコミュニティ関連のトピックが問題になっているのですか?
現在、日本の家の3分の1は空き家となっています。若者が都市に移動していくため、地方地域は人口減少と世代間の格差の拡大に苦しんでいます。都市居住者は、大家族よりも核家族を形成し、その結果、世代間のコミュニティがありません。 BE-FUN DESIGNは、地方地域の空き家を改築および改造によって、賃貸アパートに住む異なる世代の居住者間の接触を刺激することで、農村と都市の両方のコミュニティを活性化しようとしています。

-ハウス・イソゴ、SPIRAL、アレーハウス、CASA CMPLESSOなどのプロジェクトでは、「楽しさ」はどのように反映されていますか?
これらすべてのプロジェクトには、従来のとは空間構成が異なるメゾネットやトリプレットが含まれています。全ての部屋が非常に狭いものだったり、非常に高い位置に窓ががあったりします。評価の範囲は「不便だ」から「非常に良い」まで様々です。要するにこれらは通常の賃貸住宅では体験できないような特別な暮らしを提供する魅力を持っていると言えます。建築は、建てることや芸術だけでなく、個人の経験、興奮、驚きを含んでいます。これが、私たちがプロジェクトに適用する「BE-FUNの考え方」です。

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